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【準備ニュース6号】

山本川でハゼの稚魚が大量死


 七月二十七日午前六時ごろ、広島市西区新庄町の、太田川水系山本川と太田川放水路が合流する一帯で、ハゼの稚魚が大量に死んでいるのが見つかった。

 太田川工事事務所や広島市環境企画課などの調べでは、約八十メートルにわたって体長約三センチのハゼの稚魚ばかりが死んで、川底に沈んでいた。

 同事務所は、死んだハゼと川の水を採取して調査を始めた。同事務所は「毒物の流入とは考えにくい。水温の上昇などによる酸欠や病気などの可能性がある」としている(中国新聞七月二十八日朝刊より)
 


 そこで、八月三日に、魚が死んだとされる山本川と放水路との合流点付近で取材を行った。

 ほとんどの方が魚が死んだことをご存知なかったが、少し上流の長束で、現場を目撃された方に出会った。

 「ちょうど可部線と山本川が交わっている鉄橋の真下で、ハゼの小さいのばかり死んで、腹をみせて川が真っ白になっていました。山本川は放水路と合流する手前で段になっていて、大水でないと、満潮になっても鉄橋の下までしか魚は上がれません。

 それより上流には、普段は魚はいないので、上流から何か悪いものが流れてきたのかは分かるはずはありません。この川も昔はウナギもいたんですが、今は大水の時ナマズが出てくるくらいです。」

 山本川に沿って水源付近までさかのぼってみた。

 山中の道沿いには、いたるところに、地元子ども会の作った、「ゴミを捨てないで下さい」という立て札がかけてあった。そして、ところどころで林が切り開かれて、ゴミが野積みにされ、野焼きも行われていた。

 今回の魚の大量死とは関係ないとは思うが、「都合の悪いものは見えないところに隠す」という、私たちの生活の最も醜い側面を見せ付けられた感じがして、胸を締め付けられる思いがした。(原 哲之)
 

ハゼの稚魚が死んでいた可部船鉄橋の下

取材した八月三日には魚が元気に泳いでいた。
 
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