準備ニュース10
◆取材できなかった出来事
◆学習会報告(6) 広島-「水」−あれこれ
◆インタビュー「サツキマス」のこと
◆あの優しかった可部の町は−(三)
◆グループ活動紹介(4) SALMOプロジェクト
◆投稿コーナー
◆掲示板
◆編集後記
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準備ニュース 1【準備ニュース10号】
取材できなかった出来事
今月も川沿いには色んな出来事があったが、何も調べることが出来なかった。
編集子(原 哲之)が個人的に気になった出来事を並べてみる(かなり偏りがあると思います)。
読者の皆様の身近な出来事もお寄せ下さい。
大規模林道計画、戸河内・吉和区間一部変更
(林野庁の大規模林道事業再評価委員会は、十二月五日までに、大規模林道大朝・鹿野線の戸河内・吉和区間の計画を一部変更《七メートル幅に拡幅の計画を五メートル程度にとどめる》するよう同庁に求めることを決定。)
編集子の独り言:何故中国山地を縦断するような林道が必要なのだろう?本当に地域林業の再生に有効なのだろうか。太田川源流への影響は?
「可部線存続か廃止か、地元合意で」扇運輸相が発言
(扇千景運輸相は十三日の広島市内での記者会見で、可部線一部区間の存廃について、「地元住民の意見を聞くのが原点」と、地元合意に基づいて決着を図るようJR側に求めた。)
独り言:スキーシーズン到来。可部線でスキーに行きたくなるような企画を考えよう。
「広島湾研究集会」開かる
(十五日、呉市で第3回広島湾研究集会「海―川―森」が開催された。広島湾で持続的に漁業生産《特にカキ養殖》ができるようにするには何が問題か、今回は太田川とその働き、現状を軸に研究や取り組みの発表が行われた。)
独り言:広島カキの問題はまさに広島の都市計画の問題だと思う。もちろん水源の山の問題も大きいが、まず近いところから問題を整理して、対策を立てていくべきではないか?どう考えても、広島カキをピンチに追い込んだ最も直接の原因は、広島湾の水質、底質の悪化だろう。富栄養化だけでなく、環境ホルモンのようなまだ作用の仕方が十分に解明されていない問題もある。それにからんで、干潟や藻場の消失、ダムによる川からの恵みの減少が、自然の自浄能力を著しく損ねている。山に木を植えることばかり注目されることが、より直接的な問題から目をそらすことにつながるのではないかと心配だ。
いま、広島を取り巻く経済的な状況が大きく変化してきている。長い目で見れば、河口の埋立地や第二次・三次産業が独占する都市構造も不変のものではないだろう。今こそ発想を大きく転換して、破壊からの修復に向けた超長期的なプランを議論すべき時ではないか。そうすれば、胸を張ってやれる仕事がたくさん生まれるような気がするのだが・・・。
氾濫前提に治水対策を
(河川審議会は十九日の総会で、川は氾濫するという前提に立って流域全体で治水対策を講ずるべきだという提言をまとめる方針を固めた。ダムや堤防だけに頼らず、「氾濫域」の設定や住宅地のかさ上げ、水害防備林の整備などを積極的に取り入れて、災害に強い街づくりを進めることを提言する。)
独り言:まず、足元の川がどんな川になって欲しいか、個々の流域で住民がこれ以上できないくらい議論すべきだ。それには、目の前の川をもっと身近に感じ、学ぶところから始めなければ・・・。住民主導の治水計画でなければ、ダム湖に水没した集落の苦しみが、違った形で繰り返されるような気がする。住民が主役になって、百年先を見据えた都市計画、流域計画を立てる時期に来ているのではないか。
太田川河口でヒトデが大発生
(太田川放水路河口でマヒトデが大発生。漁業にも影響が出ている。)
独り言:昔から海の生物には何年かに一度大発生するものがいるようだ。最近のおかしな気候が関係している?
アユ終漁
(二千年のアユシーズンも終わり。落ちアユもほぼいなくなった模様。)
独り言:知り合いのアユ釣師さんに聞いたり、川で取材したりしても、今年のアユ漁は去年ほど悪くはなかったようだ。ただ、ここ数年の全体的な傾向は似たり寄ったりで、「なんかおかしい」、「面白くない」、「悪い」という声ばかり耳にする。落ちアユにしても、かつては真冬の雪が降る中、徹夜で狙う人もいたが、最近は、ある日ぱったりといなくなってしまうという。原因も非常に多岐にわたっているようで、アユ自身の問題(病気など)から、年中続けられる河川工事(のやり方)、水質、災害の影響、河床の変化(瀬や淵がはっきりしなくなった、産卵できる場所がない)など、全てが悪い方へ一気に変わってきているという印象を受ける。アユの異変を川全体(の生態系の)異変ととらえるのはもちろんのこと、どう取り組めばいいのだろう。
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