準備ニュース10
準備ニュース 9
準備ニュース 8
◆学習会報告(5)
◆白木町のごみ処分場計画にあらたな動きの可能性−その1−
◆芸北神楽と太田川
◆あの優しかった可部の町は−(一)
◆グループ活動紹介(3)「広島ゴミ0研究会」
◆掲示板
◆編集後記
準備ニュース 7
準備ニュース 6
準備ニュース 5
準備ニュース 4
準備ニュース 3
準備ニュース 2
準備ニュース 1【準備ニュース8号】
編集後記
紅葉の季節です。紅葉といえば三段峡です。二十七、八年前、まだ小学生でしたが、可部線に揺られて家族で三段峡に紅葉狩りに出かけました。
あのときの山の色、秋ってなんてすごいんだろう、と心の底から思いました。あれ以来、日本で一番紅葉がきれいなのは三段峡だと思い込んでいます。もう二十年以上三段峡を訪れていませんが、季節のうつろいはあの日のままに山を色付かせてくれていることでしょう。
列車で川をじっくりたどって、四季のあるこの土地に生まれた幸福を感じたいですね。
そういえば、先月号の投稿コーナーでご紹介した、吉和村の田中さんのお話に「たち貝」という貝のことが出てきました。どんな貝なのか気になっていたのですが、幸田さんの情報で、カワシンジュガイという貝だと分かりました。
内藤順一さんらが発表された論文によると、カワシンジュガイは、10cm以上の大きさになり、百年以上生きると考えられています。また、この貝は、生態がとてもおもしろく、幼生がアマゴの鰓に二ヶ月ほど寄生して成長するということです。
広島県西部が分布の南限で、太田川流域ではかつては吉和村(駄荷)や芸北町にいたのですが、現在ほとんど絶滅状態で、芸北町で保護のための努力が続けられています。
カワシンジュガイがいなくなった理由としては、農薬の影響や、生息場となる河川や用水路が改修されたこと、そして、幼生が寄生する前に、アマゴがほとんど釣り上げられてしまうことが考えられています。もはや人間とカワシンジュガイとの共存は無理なのでしょうか。芸北町の試みが成功することを祈ります。
九月の例会では、広大の中根 周歩さんに山(森林)のことをいろいろ教えて頂いたのですが、その中で、大変気になったことがあります。
それは、この十五年程で、広島県西部沿岸の松枯れがすさまじ勢いで進行していることです(「学習会報告」の図をご覧下さい)。これは一体何が原因なのか。やっぱり私たちの生活が元凶なのか。それに、松があれだけ枯れるということは、人間も健康でいられるわけはないのではないか。背筋が寒くなった一枚の図でした。
取り止めもなく書いてきましたが、今月も多くの方々のおかげで、何とか発行することができました。
原稿を送って下さった三村さん、幸田さん、ごみ問題の資料を下さった馬場さん、写真を撮ってくれた畠中君、有難うございました。10月の例会で、「くれえばん」編集長の木戸さんに、創刊に向けてのアドバイスをたくさん頂きました。何とか上手く取り入れて、 形を作っていきたいと考えています。今後ともよろしくお願い致します。(原 哲之)
「太田川新聞」(仮称)発行準備ニュース第八号(2000.10.25)
発行 「太田川新聞」(仮称)を発行する準備会 求むボランティアスタッフ。取材・編集・事務なんでも
詳しくは仮事務局(原 哲之方)へ
当ホームページ上の情報・画像等を許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。 |