昭和33年、大学を卒業した頃(大阪工業大学・編集部註)長年の念願だった船を手に入れました。かなり傷んだ漁船でしたが、半年かけて修理再生し、ますます釣りに拍車がかかり、それも蛸釣りに集中しました。釣り名人から魚場を聞き出し、しばらくは五日市沖にある「つくね島」に出掛けました。島の北側や南西の浅瀬にはアサリ、西側の岩場には蛸釣りの餌になるカニがいますし、磯には蛸がいます。日本近海の蛸の種類は8種類以上といわれますが、広島湾ではほとんどが「マダコ」のようです。
毎週土曜日には餌のカニを獲り、日曜日になると早朝3時に起床、4時ごろまでに島に行き流し釣りをして約2時間くらい。収穫は平均2匹で充分満足でした。
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