●細見谷・大規模林道

 今こそ、特別保護地区に!
細見谷林道問題凍結…?
〜細見谷保全ネット呼びかけ〜
2008年 2月 第82号  


 今年08年の3月末で、緑資源機構廃止が決まり、緑資源機構が担ってきた大規模林道(緑資源幹線林道)事業は、国の事業から大規模林業圈を抱える15道県が主体となる補助金事業=「山の道地域づくり交付金」へと転換されました。そして宮崎・熊本・岩手などは、規模を縮小し、事業継続を決めています。一方、北海道では、08年度の事業を凍結し予算化を見送りました。広島県では。未確認情報ながら、08年度の予算にはこの「大規模林道」関係の予算計上はされないということです。

 とりあえず、工事は進まないということ(凍結)となりそうです。だが、安心はできない。林野庁は、整備部(林道整備などを含む中枢部署)を2012年4月までに、独立行政法人化することになっていて、森林の整備・木材の販売等は独立行政法人の業務となり、ここが継続することになるかもしれない。その先取り政策が「やまの道地域作り交付金」と見られなくもない。

 細見谷を縦貫する計画の大規模林道計画は一旦止まるものの、これを機に、本来の「西中国山地国定公園・特別保護地区」への再指定を求める運動を強めなければなりません。細見谷渓畔林を中核とする地域の生物多様性を回復し、年々悪化するツキノワグマはじめとする野生生物の生息環境を護り、生息地の質を高めることが地域の安全を保障する唯一の道です。豊でかけがえのない自然を守りつつ、上手に活用する道が地元吉和・廿日市市の住民にとって重要な課題です。

  (「細見谷に大規模林道はいらない」HP2月11日付より要約、引用)

 
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