「環・太田川」は、太田川水圏(太田川の恵みを頂くあらゆる地域)に生活する全ての人が
「読者であり」「記者となる」
ミニコミ的情報発信サイトです。
 

 
「環・太田川」は、下記のような設立趣意を持って結成され、1年間の準備期間を経て、B5版モノクロ20頁で2001年5月に創刊号を発行し、2008年からNPO法人化し、(発行が遅れることもありましたが)毎月発行を行ってきました。
しかし、死亡・転勤・引っ越しなどで取材・執筆するスタッフが減って質を維持することが難しくなり、2013年6月の総会にて解散が決定しました(正式な解散は2カ月の官報公告後)。6月号となる146号の発行を以って、印刷物としての「環・太田川」は閉刊しました。

 設立趣意書にあるように、本誌では、太田川がどんな川で、その水と共にどんな生活があるのか、どんな喜びがあるのか、どんな歴史があるのか、どんな問題があるのか、そのことを調べてお伝えしたり、水圏で暮らす人々の様々な取り組みを紹介させて頂いたりしてきました。

 太田川の歴史や自然・動植物、かつては筏が下れるほど水量があった太田川が、発電の為に大量に水を奪われて、本流が導管を通って山の中を通っていることや、ダムの問題、アユの不漁・冷水病、太田川に沿って走っていた可部線の存続運動、源流のひとつである十方山にある細見谷林道の大規模林道化問題、手入れのされていない森林問題、各団体の取り組み紹介、有機農業、歴史民俗などなど、多岐に亘る分野を取り上げてきました。

 印刷物としての情報発信は2013年6月号をもって終了しましたが、依然発信しなければならない問題は存在し、もっとアピールすべき活動、新聞・テレビは取り上げないが大事な情報も存在しており、これらを伝えるメディアとしての「環・太田川」の存在は今後も必要だと考えられます。

 故に、印刷物という枠に囚われず(会員から購読料を頂いている以上、無料で記事を公開することは憚られていたのですが)、インターネットによる発信に軸足を移し、広く情報発信していきたいと思います。

 「環・太田川」は「読者」が「記者」となる「ミニコミ誌」として活動してきており、その精神は継続してゆくつもりです。

 現状は手探り状態なのでコンテンツが中途半端になっていますが、徐々にまとめてゆき、太田川に関するポータル(玄関)サイトとなって、水系(圏)の自然と調和し、太田川の恩恵を受けている上流域・中流域・下流域に暮らす「太田川市民」をつなげる議論の場になることが目標です。

 少ないスタッフのため手が回らないことも多いので、「環・太田川」の活動に賛同してくださる方は是非ご参加くださいますようお願いいたします。
 
「環・太田川」創刊趣意書(案)


 私たちは太田川水系(水圏)という水循環システムに組み込まれています。

  太田川流域に暮らす私たちは、いくら生活が便利になって地球の反対側で作られた品物が居ながらにして手に入るようになったといっても、毎日太田川の水を飲み、太田川に排水を捨て、太田川の水で育った生き物を頂いて生きていくしかありません(ここで太田川とは、河口である広島湾を含みます)。言い方を換えれば、私たちは太田川の恵みから逃れることはできません。太田川水系は、私たち自身も組み込まれている最も身近な自然の循環システムです。

 太田川がおかしい

 しかし、最近の太田川水系は、私たち人間も含めた生き物全てにとって次第に「生きにくい」システムへと変わりつつあるようです。一昔、二昔前と比べても、何か「おかしい」感じがします。上流域では人里にクマやイノシシが出没するようになり、中流域では土石流で人命が奪われ、河口域では貝毒の発生や悪性の赤潮によってカキが大量死したりと、真綿で首を絞めるように私たちの未来が閉ざされつつあるような感じさえします。私たちはどうしたら太田川水系という水循環の中で子々孫々へ幸福な暮らしを引き継いでいけるのでしょうか。

 「環・太田川」を発行します

  われわれ「『太田川新聞』(仮称)を発行する準備会」では、一年間、太田川を取り巻く様々な問題や話題、活動について学習・取材・調査を重ねてきました。そして、この川のこと、そこに暮らす私たち自身のことを何も知らないことに気付きました。太田川がどんな川で、その水と共にどんな生活があるのか、どんな喜びがあるのか、どんな歴史があるのか、どんな問題があるのか。そのことを調べてお伝えしたり、水圏で暮らす人々の様々な取り組みを紹介させて頂くことから始めよう。そんな思いから、「環・太田川」を発行することに決めました。

  「環・太田川」は、水系(圏)の自然と調和し、上流域・中流域・下流域がお互いに支えあう地域を目指す「太田川市民」の議論の場になりたいと考えています。水圏の「今」を、その「今」が現われるに至った歴史・背景から掘り起こし、皆様とともに将来のあるべき姿を探していく材料をご提供できれば、と願っています。そのためには、水圏を広く覆うネットワークが必要で、「住民皆が読者であり、記者である」と考えています。ふるってご参加くださいますようお願い致します。

(2000.2.25『「太田川新聞」(仮称)創刊趣意書案』を改変)
2001.1.10「環・太田川」事務局

 

 
太田川水系の水を頂く「太田川市民」はおよそ180万人といわれています。

「環・太田川」は,水圏のホットな話題を伝えるリアルタイムな「新聞」でありながら,

川や水を愛し尊敬する新世紀の生活を考える提案型の「情報誌」にもなることを目指します.

「太田川(の水)をきれいにしたい」

「ひろしまの山・川・海が生命あふれる美しい姿に戻って欲しい」

そんなみなさまの思いと取り組みの交流・情報発信の場となりたいと考えます.

 

「環・太田川」はこんな活動をします


 月刊刊行物とホームページ、そして学習会で学びながら「みず」に関わるあらゆる情報を発信していきます

 水圏ホットニュース、四季、風景、歴史、民俗、昔話、昔語り、詩歌、エッセイ、絵画、川舟、瀧、水

 治水、利水、排(廃)水、伝統技術、生き物、川遊び、西中国山地、山、農・林・漁、循環、

 パーマカルチャー、可部線、ダム、発電用水路、エネルギー、地域社会、百万都市、ヒロシマ、

 ごみ、つながり、エコマネー、海、カキ、埋め立て、etc・・・


 学習会では、他地域の取り組みや、専門家の方におこし頂いて、より深く広く学びます。
 


「環・太田川」 NPO法人としては解散いたしました。
NPO法人当時の表記
法人名 「環・太田川」
代表者の氏名 藤井 直紀
主たる事務所の住所 広島市安佐南区口田三丁目21番9号
電話番号 082-842-6414
定款に記載された目的 この法人は、中国山地の原生林から広島湾までの太田川−広島湾流域圏全体を生命の循環する自然の体系と捉え、その自然体系の中で活動する住民、各種団体、行政機関に対して、それぞれのもつ情報を収集・発信し、事業連携の機会や協力体制の構築に関する事業を行い、流域圏の持続的社会の構築に寄与することを目的とする。
設立登記年月日 平成20年2月13日
認証年月日 平成20年2月5日
役員の氏名 衣川圭、幸田光温、国分ひさ子、篠原一郎、藤井直紀、安江浩、山根和則、大越俊司、肥塚イ孝司、原伸幸、古川耕三、大成卓司
 
当ホームページ上の情報・画像等を許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。