台風一過の夏空の日(8月4日)に総勢23名で太田川上流を訪ねました。約半数は、直前の新聞掲載をご覧になっての参加で、初対面の方が多いのにもかかわらず、マイクロバスの中は賑わいました。
まずは、広島市が所有する旧吉和村にある「水源の森」へ。ここでは、広島市水道局河野勝也主事から森と水源の関係、特に森が果たしている役割りについて実験を交えての説明を聞きました。その後、さらに上流を散策し、職員の皆さんが最近見つけたという小さな流水のそばに…。ナルホドそこは太田川の源流のひとつと思える情景がありました。以前、小学生を案内した時も子どもたちはすぐそばまでおりて、初めて地表に出た水を飲んだとか。今回、平均年齢50代(?)の当一行からも二人が甘露な水を味わいました。
「水源の森」での昼食後、バスは建設後70年を経た「立岩ダム」へ。ここでは建設時の様子やこれからの成り行きについて本誌篠原さんの講話を聞き、那須集落へ向かいました。
集会所で地区長の藤本兼人さんと地域おこしのキーパーソンの岡田正孝さんのお話を聞きました。藤本さん、岡田さんの表情やお話しには、減少を悔やんでばかりでは仕方ない、自分たちで知恵を出し合い動く事で活路を見出そうという姿勢が伺えました。実際、周辺3つの地域をつなぐ情報誌の発行やひまわり植栽を広げて「ひまわりの里づくり」を既に立ち上げておられます。
行政に頼るだけでなく、まず自分たちで出来ることを始めよう!という元気な取組みです。同じような人口減の地域からの参加者もいて活発に意見が交わされました。上質な漆や蓑づくりの継承、ひまわり種子油の展開、豊かで清らかな水を活かす手立てはないだろうかなど話がつきません。
今回かぎりでなく、継続できる交流になれば実現可能な『夢』がみつかりそうな交流会でした。
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