みずべのいしぶみ
●みずべの記念碑
魚貝藻類供養碑 (広島市西区草津南1丁目 漁民会館) 2008年 4月 第84号
広島市西区草津南―丁目の漁民会館の敷地に建つ碑です。碑の裏面には、「昭和42年7月吉日 漁撈者一同」とあります。今は、商エセンターとして328haの面積に中央卸市場や広島サンプラザ、水産振興センターなどの公共施設のほか、食品、繊維、雑貨などの物流の卸売り団地になっていますが、埋め立てられる以前は草津、井口海岸として、太田川河口に広がる広大な干潟がありました。明治以降ここの干潟はアサリの養殖場で、一部に力キのヒビ建て養殖場があったと井口村史に記されています。ここの埋め立てには背後にある鈴峯山ろくから土砂が運ばれ、その跡に鈴峯住宅団地ができました。
昭和39年から昭和57年まで、19年間の事業でした。この碑は昭和41年に本格的に埋め立てが始まった直後、土砂の下に埋もれる魚貝藻類を供養して地元の漁業者が、感謝と祈りの気持ちをこめて建てた碑です。
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