みずべのぶんかざい

西原水位観測所

(安佐南区西原3丁目 太田川右岸の河川敷)
 2007年12月 第80号


 太田川、祇園新橋の上流右岸に立つ水位観測所です。太田川本流に24ヶ所ある水位観測所の内、最も古く1928年(昭・3)に建てられたもので、取り壊しの話がでたこともあったそうですが、長期的な観測記録としての歴史的価値もあり、今も立派に機能を果しています。

 塔の外側に水位計測の目盛があるので、水位が目盛りの所に来た時だけに計る塔のように見えますが、実は、川の真ん中より塔まで水が引かれており、常時水位を測定しています。塔の中には浮標が設置されていて、その浮き沈みを塔の上の小屋で機械により観測し、随時水位が紙に記録されていました。現在は電気的に水圧を感知し、水位を測定しています。太田川河川事務所の担当者が、毎月測定されたデータを取りに塔に昇っています。

 他の23ヶ所の水位観測所は戦後昭和27〜9年ごろから昭和40年代に建設されています。
 
当ホームページ上の情報・画像等を許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。