矢囗のたゆうさんは舞いがじようず
小河内のたゆうさんは太鼓がじょうず
高山のたゆうさんは笛がじようずじやった
ほいじゃけ毎年あっちこっちの祭りの時には三人が出て行ってやると賑やかな祭りになりよったんじゃが、いつじゃったか矢口の祭りの時に、小河内のたゆうさんも高山のたゆうさんも風邪をひいて行けなんだことがあって矢口のたゆうさんが一人で打ったり舞うたりで大忙しで、それからはみんなが忙しい人のことを「矢囗のたゆうさんみたいな」ゆうて言うようになったんじゃげな。ほいでその裏でまた、何でも一人がやって他のもんにやらさんいうような人のことも「あんにゃあ矢口のたゆうさんじゃ」言うんじゃと・・。
他にも「小河内どんどん」もあるで。そりゃあ太鼓叩くみたいに煽って皆になんでもやらせるのが上手な人のことじゃげな・・。
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