『箱庭の海』 川上 清 本誌代表かわうえきよしさんの著作です。 書名の『箱庭の海』は本誌に2005年1月から12回にわたり同題名で連載したのでよくご存知と思いますが、今回の出版ではそれを前半に纏め、後半は「地魚アラカルト」として、小鰯に始まって大鰯、穴子、愛魚女…などなど美味そうな魚類が十種以上も並び、漁業の専門家であるばかりでなく、料理人としても実績のある著者が達筆をふるって、魚好きの人は涎のでてきそうなエッセイになっています。 本来の地魚として、広島湾と広島人との繋がりの深さを改めて考える資料にもなるのでは…