●投稿
			棚田に水を張ろう	２００１年７月　若苗号
			広島市安佐北区可部　　杉岡三次郎
			先人の偉大な知恵―棚田
			川に水がなくなって久しい。昔は川に満々と水が流れ子供達が春を待ちかねて、水辺に遊んだ。 　山に保水力がなくなったのも原因のひとつに違いないが休耕田に水を溜めないために、降った雨がすぐに下流に流れてしまうのが大きく影響しているのです。 　ふるさとは荒れはて、川は洪水に見舞われ、海は赤潮の被害に泣く。　 いつからこんな日本になったのか。よくわからないが政府の場当たり的な農業政策にも原因があるのかもしれません。米の価格調整のため休耕が奨励され、田んぼを荒らし、ふるさとの環境を壊したのか。 　山の保水力を回復するには、長い日時が必要です。 　田んぼは日本古来の小さなダムだと古老に聞いたとき目からウロコが落ちた思いがしました。昔の人はえらい。皆さん、棚田に水を張りましょう。そしてふるさとを甦らせましょう。