みずべのいしぶみ

みずべのいしぶみ

雲耕の報徳碑
 2006年 9月 第65号

 芸北町雲耕(うずのう)地区の地主神社境内にある報徳碑。
碑文はこの地区の大井屋山という山林が元文5年(1740年)加計の隅屋(加計氏)との約束でたたら製鉄の炭材として使われていたが、140年後の安政年間、鉄山廃業後も加計氏の支配が続いたので地元の中澗林之助氏らが加計氏と交渉の末、各戸が相当な代金を出し合って買い戻した。という経緯が記されている。
その後大正元年、この共有林の管理運営のため、二宮尊徳の遺法である道徳と経済を両立させる社団法人「雲耕積善報徳社」を設立。この石碑はその設立50周年を記念して昭和37年に建立された。
今も、地区が共同運営する大井屋山共有林は、その利益で集会所を建てるなど地域の振興に役立っている。
 
 
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