みずべのぶんかざい

カマヤ(麻蒸し小屋)
 2006年10月 第66号


 
かつて麻の栽培は各地で行われていたが、成長した麻を刈り採って皮を剥ぐために蒸す場合の方法は時代の変遷だけでなく、地域による違いもあった。

 石蒸し、桶蒸し、箱蒸しなどで、それを行う場所は石蒸しは無論屋外で川の辺り、桶蒸しや箱蒸しも大釜を据えるために屋外で行うことが多かった。

 旧戸河内町の坂根では写真のような小屋を建てて釜を据えた。カマヤと呼び、この地区では昭和初年にはほとんどの家にあったという。

 戦後に駐留軍によって麻の作付けが禁じられるまでは、各地で麻作りは現金収入の道であった。
 
 
 
 
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