『細見谷と十方山林道』〜200年版後の活動記録〜

 
 まあ、一度読んでつかあさい。
 今話題になっている、かの緑資源機構とのやり取りと、細見谷の生態調査の結果報告とが主な内容です。
 現在すでに十方山林道という道があるのに、この道を拡幅し緑資源幹線林道にする計画があり、昨年末とうとう工事が始まりました。
 細見谷の素晴らしい自然環境の保存を訴えて、日本生態学会も林道建設の中止を決議しているのに、地質も悪く、崩落の危険がある、と地質の専門家も指摘しているのに。生態調査も不足している、と皆も指摘しているのに。全く必要もない道なのに。
 先日、松岡農林大臣や、その後援会役員、緑資源機構の元理事など3人も、緑資源機構の談合問題に絡んで自殺してしまいました。
 緑資源幹線林道というのは政治家の金のなる木じゃとか、林野庁OBの再就職先確保が目的じゃという事が、ようようお天と様の下にさらされてしもうたねー。はあー。じゃからこんなにも無理やり、必要もない道を作ろうとするんじゃねー。
 林野庁や緑資源機構のそんな深遠部を想像させてくれる、面白い本です。西日本に残された貴重な渓畔林の豊かな自然も、本書から感じてもらえれば幸いです。

 
 
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